「Dear My Friend 〜Love like powdery snow〜」
特典のソノシートを公開!
「Dear My Friend 〜Love like powderly snow〜」(以下“DMF”)には初回特典としてソノシートが付いています。
カラーは「赤・黄・緑・青・黒・透明」の6種類!
この6種類のソノシートはランダムで封入されます!
印刷されている絵柄は6種類共通で、黒のソノシートのみ印刷が白色になります。

画像をクリックすると、黒色の拡大画像をご覧いただけます。
また、この画像はイメージであり、実際の特典とは若干異なる場合がございます。

発売直前特集  特典ソノシートができるまで
実はこのソノシート、なんと「世界最後のソノシート」で、ある意味歴史的価値があったりする物なのです。
しかし、付属のソノシートを見て「コレって何?」と思う人も多いでしょう。
そこでソノシートに関する説明と、実際工場を見学させていただいた際の写真を併せて公開します。
ソノシートの存在を知らない人も知ってる人も、是非ご覧下さい!
(1)「ソノシートって何?」
おそらくソノシートと聞くと、20代後半以上の年代ならば「懐かしい〜」と思うでしょう。
しかし、若い年代の人たちにはソノシートという言葉自体知らないかも知れません。
そもそもソノシートというのは言ってしまえばフィルムで作られた廉価なレコードのことを指します。
CDで育った世代の人間が知らなくて当たり前ですね。
CDが普及し始めたのが80年代中盤なので、80年代前半生まれならばギリギリソノシートに触ることが出来た人もいるでしょう。
しかし、それ以降はCD一色になってしまったので、ソノシートはおろかレコードすら触ったことないという人が大半です。
ソノシートは時代の流れによって淘汰されたメディアなのです。

最初にも言いましたが、ソノシートというのはフィルムで作られた廉価なレコード。
安くレコードが作れると言うことで雑誌のオマケなどによく使われました。
つまり今で言うメディアミックスの大元になったわけですね。
例えば子供向けの本には主題歌が、ゲーム雑誌にはゲームミュージックが収録されたソノシートが付いてきていたりしたものです。

ちなみにこのソノシート、実は朝日ソノラマの登録商標で、物自体の名前はサウンドシート。
更にプレスした会社によりコロンビアならコロシート、ビクターならミュージックブックとそれぞれ名前が違っていたのですが、朝日ソノラマが子供向けの絵本に主題歌を付けて販売したのが爆発的にヒットし一般的にソノシートと呼ばれるようになったのです。
(2)「ソノシートの音とはいかほどなもので?」
DMFの特典のソノシートですが、レコードプレイヤーさえあれば聞くことが出来ます。
しかし、このCDの時代にレコードプレイヤーなんて持っている方が珍しいでしょう。
おそらく9割以上の人は聞けないのではないでしょうか?
「初めからCDにしろ!」と言われそうな気もしますが、ソノシートにはソノシートの味というモノがあるのです。
良く言われている事ですが、レコードにはCDには収録されていない周波数帯まで収録されており、CDとは違った暖かみのある音が出ると言われています(実際は収録なんてされていないのですが、何か違うモノは確かにあるんです)。
それではソノシートはというと、ハッキリ言って笑ってしまうほど音質は悪いです。
なにせ材質が材質だけにひずむ上に更にノイズも結構入り、実にチープな音がします。
しかも聞けば聞くほど削れて劣化するので音質は段々と悪くなっていきます(レコードは逆に溝がしっかりしてくるので聞くほど音質は向上する)。
しかし、このチープな音こそがソノシートの味なのです。
確かにCDはオリジナルの音源と変わらずに良い音が出ます。
ですがソノシートは、オリジナルの音源を無視した作者でさえ意図しない音が出るわけで、まさに天然アレンジ。
オリジナルとは別物として割り切れば、その味が分かると思います。

今でもレコードプレイヤーは10000円も出せば買えるので是非とも自分の耳で確かめて欲しいと思います。
ソノシートに触れたことのない人ならば、おそらく今までに味わったことのない新鮮な音が聞けるでしょう。
(3)「ソノシートが出来るまで」
さて、DMFには世界最後のソノシートが付くわけですが、なぜ最後になるかというと、世界で唯一ソノシートを作っている東洋化成が工場移転の為に生産を打ち切るからなのです。
そこでソノシートの製作現場を見せて貰うことに。
それではソノシートの生まれる過程をご紹介しましょう。
(3−1)カッティング
まずはカッティングから。
カッティングというのはマスターとなるディスクを作る作業の事です。
マスターとなるラッカー盤にカッティングマシーンを使い、音となる溝を彫り込んでいきます。
機械が全部やってくれるような簡単な作業に思えるかも知れませんが、実は専門の職人が必要な極めて困難な作業なのです。
音を溝にすると言っても、まずは元となる音源を調整しなくてはなりません。
レコードというのは溝の彫り具合によって音質が変わるのですが、音量を求めるあまりアグレッシブに彫ると音飛びを起こしたりしますが、だからといって溝を甘くすると今度は音質が悪くなります。
つまり元の音源のクオリティを保ちつつ音飛びを起こさないような溝を彫るには職人の微調整ひとつにかかっているのです。

カッティングルーム。
ココでは持ち込まれた音源をレコードの音となる溝に変換し、カッティングマシーンでマスターになるラッカー盤に音を刻み込む作業を行います。
DMFのラッカー盤もココで作られたのです。



カッティングマシンで溝を彫り込んでいるところ。
この溝の彫り具合で音質が変わってしまいます。
(3−2)プレスまでの長い道のり
ラッカー盤が出来たら次はプレスに入るのですが、プレスまでには様々な行程があります。
プレスをするにもこのままでは使えないのです。
聞くにはこのままでもいいのですが、プレスをするには溝の凹凸が逆なのです。

まずはラッカー盤の銀皮膜処理から。
ラッカー盤に電気を流れやすくする為に銀の皮膜を付けます。
この銀皮膜処理も実は職人技。
カッティング職人が彫った溝にメッキ処理を施す際、皮膜が厚すぎては元の音とは違うモノになり、薄すぎては次の行程に行けないと、さじ加減が非常に難しく、やはり職人の腕が必要になります。

銀皮膜処理をした後に表面にニッケルメッキをする層。
コレにラッカー盤をつけ込むのですが、さじ加減は非常に難しいと言われています。
続いてはマスター盤の作成。
銀鏡と予備ニッケルメッキをしたラッカー盤の表面を電鋳メッキという方法でメッキを流し込んで型を起こし、出来たニッケルメッキの盤がマスター盤となります。
ココでようやく元のラッカー盤とは溝の凹凸が逆になるわけです。
だからといってコレがそのままプレスに使われるというわけではありません。

コレがニッケルメッキのマスター盤。
メタルでかっこいい!
マザー盤の作成。
先ほど作ったマスター盤に電鋳メッキを施して、またニッケルメッキの盤を作ります。
コレがマザー盤です。
溝の凹凸が元の状態に戻る為、このマザー盤は聞くことが出来ます。
コレを再生して音質に問題が無ければ次の行程に進めるのです。
要はチェックの為に作るのがマザー盤という事ですね。

立ち並ぶ電鋳メッキの装置。
一枚のニッケルメッキの盤を作るのにかなりの時間がかかります。
マザー盤をチェックして特に問題が無ければ、いよいよプレス用のスタンパー盤の作成です。
先ほどチェックしたマザー盤に電鋳メッキを施し、またまたニッケルメッキの盤を作ります。
コレで溝の凹凸は再び逆になります。
そしてニッケルメッキでは、プレスの際の耐久性が心許ないので更にクロムメッキ加工を施します。
コレで何百枚のプレスに耐えられるスタンパー盤の完成だ。

ラッカー盤からスタンパー盤までコピーのコピーのコピーとなるわけで、更にプレスしたモノはまたコピーとなります。
「最初のラッカー盤と音質が違ってくるんじゃ?」と思うでしょう。だからこそ職人ではなくては作れないわけです。

クロムメッキされたスタンパー盤。
非常に美しい…。
(3−3)いよいよプレス ソノシートの生まれる瞬間
いよいよソノシートが生まれる時がきました。
と言っても大げさな事をやるわけではなく、ソノシートを製作するプレス機にスタンパー盤をセットしてフィルムにプレスしてカットするだけ。
この行程は全部自動化されており、プレスとカットが一気に行われます。

コレがソノシートのプレス機で、加熱と冷却を繰り返します。動力は油圧と空圧です。



ソノシートの材料のビニールフィルム。
コレを加工してソノシートは生まれます。



フィルムをスタンパー盤でプレス。
これでフィルムに音の溝が作られます。



音の溝が刻み込まれたフィルムをカット。
カットしたてはヨレヨレですが、一瞬で綺麗な円盤に整えられます。
見ていて実に不思議。



こうして完成。
後は別工場でレーベルのシルク印刷などがされ出荷される事になります。
番外編「レコードの場合」
それではレコードはというと、材料が違うくらいで基本的にソノシートと行程は変わりません。
しかしレコードはソノシートと違って出来合いのフィルムを打ち抜くのではなく、材料をわざわざ溶かしてプレスするのでソノシートに比べて多少時間がかかります。

ちなみに円盤型のレコード以外にも最近では星形などの特殊な形状のレコードも作ることが出来ますが、コレは熟練した職人が手作業でプレスしています。
レコードの製作はカッティングに始まり全て職人の手によって作られるというわけですね。

レコードのプレス。
プレスだけでなく保護シートに入れるところまで行われます。



特殊レコードのプレス。
職人が手作業で作っているというのだから驚きです。

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